静岡県知事杯争奪戦 GI浜名湖賞開設62周年記念 特設サイト

レース展望

浜名湖の熱い夏を制するのは、果たして誰か!!

『静岡県知事杯争奪戦 GⅠ 浜名湖賞 開設62周年記念』は、7月28日(火)から8月2日(日)までの開催。全国から記念強豪レーサーが集結する真夏の祭典です。誰もが優勝候補であるシリーズですが、あえてピックアップすると…。菊地孝平・峰竜太・笠原亮・赤岩善生・今村豊・平本真之・徳増秀樹の7選手が注目です。

2014年のMVP・菊地孝平は、ボートレースオールスターでフライングを切るなどやや調子を落としてはいますが、それでもシリーズの大看板にかわりありません。

並外れたスタート力は、方法論を超えた感性の領域にあり、決してマネのできる芸当ではありません。フライング持ちゆえ、ゼロ台のトップスタート連発いうわけにはいかないでしょうが、十分勝負できるゾーンに入ってくるはず。そろそろ『反転攻勢』に打って出てほしいと願うファンの期待を力にすることでしょう。

自らを見つめ修正する力に長けているだけに、近況のリズムだけで判断するわけにはいきません。

また、整備やペラ調整面で秀でている峰竜太の2015年後期適用勝率は8.70。驚異的な結果を残し、期間ナンバーワン勝率をマークしました。

1着率は驚きの60.0%。2015年前半だけで、77本の1着を記録する峰竜太の活躍を疑う者はいないでしょう。たとえ劣性モーターを引いたとしても、いいところを引き出したうえで、積極的なレース展開を見せてくるはずです。今年2月の浜名湖Vを皮切りに、若松(2月)・大村(4月)・住之江(4月)・桐生(5月)と、ここまで優勝5回の実力を如何なく発揮することでしょう。コースを問わず舟券の対象としたいところです。

この峰竜太と同じ優勝回数を誇っているのが地元の笠原亮。こちらも1月の浜名湖お正月レースをはじめとして、住之江(1月)・丸亀(3月)・桐生MB大賞(4月)・多摩川(4月)と着実に勝ってきました。

「レバーの微妙な操作で乗れる選手になりたい…」と語ったことのある笠原亮の進化した旋回技術を水面際でご覧いただければと願う次第です。

さらに、赤岩善生は、2015年後期適用勝率が8.28。参戦メンバーの中、トップの峰竜太に次ぐ数字を残しています。

1着が2着の倍近くあり、また6着が極端に少ないのは、「ファンのために最後まで走る」プロ意識の賜。単に着順だけでなく、超一流の整備を含めた『結果に至るプロセス』を見てほしいものです。

さらに、名人・今村豊も大いに気になる存在。本人は、「まだレジェンドの域に達していません…」と謙遜しますが、全速を旨とするスタート力、ツケマイを基本としたマクリ技術、道中接戦時の判断と動作の速さ、何着であろうとも絶対に最後まで伏せ込んで懸命に走る武士道に通じる心、そして礼と節の精神に、まったく衰えはありません。

「僕の場合、追い風の方がスタートがしやすいです」とは、意外な感じ。夏の浜名湖はホーム向い風が吹くことが多いことを考え合わせ、スタート展示からしっかり見ておくことで、予想の大きなヒントを与えてくれることでしょう。53歳の存在感を確認したいシリーズです。

さらに、今年2月に浜名湖で開催された『東海地区選手権』で優勝を飾り、翌月のとこなめ周年記念も制した平本真之選手からも目が離せません。

ここ2年、低勝率モーターを連続で引くことが多く、試練の中で、多くを望まず少しでも機力を上げる方法や考え方を体得。内容の濃いレースを積み重ねることで『いい流れ』をつくり結果に結びつけてきました。多少のことではへこたれない精神的な強さがあるだけに、信頼を寄せたい選手です。

そして、今年2月28日に徳山で優勝を飾り、24場全場制覇を成し遂げた徳増秀樹もファンの視線を集めることでしょう。

とことんレースに集中するタイプだけに、ピットで笑顔を見せることのない徳増秀樹の特徴は、2コースの巧さ。自身も「2コースが得意です!」というように、多くのレーサーが敬遠する難しいコースの走り方を得とくしています。

今年、浜名湖・ゴールデンウイーク戦では3コースから差しを決め、通算14回目の地元Vを達成。あらためて得意水面であることを印象づけました。徹底した勝利へのこだわりを一節間ご覧いただけます。

このほか…
レースがきれいでありながら、混戦に強さ…。予想が難しくなればなるほど出番が増える中島孝平。記念クラスとなった今もなお、多様な調整方法を貪欲に模索し続けている芦屋周年覇者・石野貴之。鋭発スタートだけでなく、考えに考えたレースで道中をさばく理論派。現在V4と好調の山田哲也。ゼロ台スタートをいとも簡単に繰り出す度胸が魅力。平和島ダイヤモンドカップ覇者の松村敏。静岡期待のホープとしての自覚が開花。さらなる高みを目指すディフェンディングチャンピオン深谷知博。など、有力メンバーは書き切れません。

ボートレース界を代表する粒ぞろいの記念『静岡県知事杯争奪戦 GⅠ 浜名湖賞 開設62周年記念』は、7月28日(火)から8月2日(日)まで開催です。ご期待ください。

  • 文中のデータは平成27年6月19日現在のものです。