レース展望

2016年グランプリ覇者・瓜生正義選手に精鋭が挑む浜名湖賞!

2017年記念戦線の行方を占う『静岡県知事杯争奪戦 GⅠ浜名湖賞 開設63周年記念』は1月31日(火)から2月5日(日)までの開催。全国から精鋭が集う浜名湖は、このシリーズを機にひと足早い春を迎えます。

中心は2016年グランプリ覇者の瓜生正義選手。ダービーとグランプリのSG2冠奪取を後押ししれくれたファンへ恩返しのシリーズとなります。ただ、浜名湖で優勝歴がないのが不思議…。2017年、鮮やかなイメージをファンの脳裏に刻み、浜名湖初優勝を決める可能性は十二分にありえます。確実に舟足をアップさせるボートレース界随一の調整力や高い旋回能力など、総合力でシリーズをリードしていくことでしょう。

もう一人の中心レーサーは菊地孝平選手。2016年は鳴門&常滑周年をはじめ、桐生で開催されたボートレースメモリアルで自身5回目のSGタイトルを獲り、グランプリファイナリストに…。トップレーサーとしての確かな足跡は不断の努力の賜物であり、浮き沈みのないところに強みがあります。それでも、「自分の課題が見つかった」と語ったグランプリの財産を糧に、さらなる飛躍に結びつけたい地元記念です。

むろん、服部幸男選手&松井繁選手の両雄も仁王立ち。服部幸男選手は、児島周年で7年ぶりにGⅠタイトルを獲得。喜びを率直に表していました。ここ数年、スピードをつけアウト回りを選択するシーンが増えたことで、レースが受け身にならず攻撃性が増しました。浜名湖の大将として大いに威厳を示してほしいものです。またグランプリファイナルに進出した松井繁選手の存在感は云うに及ばず。6年ぶりに浜名湖賞参戦の王者が、風格漂う競走で記憶と記録を残します。

そのほか、グランプリシリーズ戦を制し、復活を印象づけた今垣光太郎選手も浜名湖に登場。東海地区の熱いファンを支えに持ち味を発揮してくれることでしょう。「正直、もうダメだと感じたこともありましたが、皆さんが応援してくれるので気持ちを切らせず戦うことができました」と振り返った2016年。ベテランは健在です。

さらに、2015年浜名湖・SGボートレースダービーで優勝を飾っている守田俊介選手の動向も気になります。浜名湖はダービーを含め通算V9と大得意水面。ここに来るたび、抜群の行き足に仕上げ、快速レースで他を圧倒します。座右の銘『果報は寝て待て』のことば通り、焦らず慌てずレースに臨むことで結果を導くことでしょう。

そして、2016年最多勝となった渡辺浩司選手も注目レーサー。125勝の白星で、なんと37.8%の1着率を実現しています。優勝回数も8回と見事な成績。調整面もスタート力もレース展開力も上位で、総合点高き渡辺浩司選手が、浜名湖で白星量産。GⅠ初タイトルゲットは夢ではありません。

そのほか…
地元ではSGタイトル2冠。このシリーズでも独自の調整力を駆使し、浜名湖賞初Vを目指す坪井康晴選手。
2010年浜名湖の新鋭王座決定戦で新田雄史選手と激戦を演じ優勝したニュージェネレーション・毒島誠選手。
まくりやまくり差しに威力があることはもちろん、堅実な2コース差しで着を堅守するホワイトシャーク・白井英治選手。
気迫あふれる競走で、コースに関係なく連絡みへの意欲をカタチにするインファイター・徳増秀樹選手。
55歳となった今もなお、全速スタートと鮮やかなレース運びでファンを魅了するミスターボートレース・今村豊選手。
2016年は住之江周年を含め優勝6回。その存在がもたらす舟券予想への影響力多大な田中信一郎選手。
スタート力はボートレース界トップクラス。2016年V6で躍進し、勢いで勝る1着型レーサー・伊藤将吉選手。
B2からA1に復帰し、いよいよ本格的に記念戦線での活躍が期待される地元の星・河合佑樹選手。
気合満点の走りは若手ながら圧巻。位負けのない競走にファンの信頼厚き塩田北斗選手。
など、実に多士済々です。

1月31日(火)から2月5日(日)まで開催の『静岡県知事杯争奪戦 GⅠ浜名湖賞 開設63周年記念』にどうぞご期待ください。(文責:荻野滋夫)

  • 文中のデータは平成28年12月31日現在のものです。